夏川りみ

夏川りみ(なつかわ・りみ)歌手。本名・兼久りみ。1973(昭和48)年10月9日、沖縄県石垣市生まれの31歳。独身。ちびっこのど自慢で優勝を重ね、中学1年で第10回長崎歌謡祭グランプリ獲得。NHKのオーディションでは、審査委員長の故藤山一郎氏が「40年に1人の歌手」と評した。
 89年12月「星美里」名で歌手デビュー。3枚のシングルを出すもヒットに恵まれず帰郷。那覇で姉の飲食店を手伝いながら歌っている間に評判を呼ぶ。99年「夏川りみ」として再デビュー。01年発売の「涙そうそう」が沖縄からブレーク、翌02年NHK紅白歌合戦初出場。日本レコード大賞金賞など受賞多数。
 04年全国コンサートツアーの集大成として、11月30日NHK大阪ホール▽12月1日愛知県芸術劇場▽同17日東京・中野サンプラザホールが控える。

【健康法は食べ・飲み・眠ること】
豚肉、豆腐、ゴーヤに、熟成した泡盛…長寿王国・沖縄のスローフードが見直されている。「すごく食べて、飲んで、寝るのが私の健康法なんです。去年はコンサートツアーで日本列島を3周、今年も軽く1周以上は回ってきましたが、本番5分前まで食べてて、いつも舞台監督に怒られるんです。アハハ」ふっくら笑顔で、明るく告白する夏川が歌ううたは“スローソング”と名付けたいところだ。じっくり親しまれる息の長さは、並じゃない。 発売して3年目の「涙(なだ)そうそう」は、25日付オリコンシングルチャートで62位にランクインし、通算124週目のトップ100入りを達成した。中島みゆきの「地上の星」(181週)、杉良太郎の「すきま風」(147週)、千昌夫の「北国の春」(137週)に次ぐ歴代4位と、ロングセラー記録を更新中である。

【コンサートに老若男女集い…】
コンサート会場に集うファンは、若いカップルからサラリーマン、家族連れ、そして妊婦!と幅広い。「涙そうそう」と並んで人気が高い「童神(わらびがみ)」は、沖縄を代表する女性歌手、古謝(こじや)美佐子が、愛娘とやがて生まれ来る孫へのプレゼントとして作った癒やしのうた。こちらも“胎教にいい”とすっかり定着した。「やさしさが伝わるようなコンサートを心がけています。気持ちよく眠ってくれてもいいんです」心にしみる沖縄ソングに、一番前の席に陣取ったネクタイ姿の男性が、オイオイ泣き出すことも。そうかと思えば、「元気のいいうたでは、『起きてよー!』って呼びかけて、ノリノリの踊りのコーナーも用意してるんですよ」というから、なかなか忙しい。

沖縄では、めでたい席で、必ず飛び出す「かちゃーしー」という手を使った踊りを夏川が、身ぶり手ぶりで指導する。「“かちゃーしー”って、かきまぜるって意味なんですが、会場全体の幸せをかきまぜる気分で、一体化するんですよねー」この秋リリースした3枚目のアルバム「風の道」では、沖縄から“アジアの夏川”へのステップアップを予感させる。中国から女子十二楽坊を成功させた作曲家の梁剣峰をはじめ、韓国、モンゴルのアーティスト、さらに小椋佳、宮沢和史、ゴスペラーズら人気作家が競ってオリジナル曲を作った。

【故郷で買ったランプを灯し】
「私の出身地、石垣島からは沖縄本島より台湾の方が近い。音楽でつながっていければいいな」3年ぶりのインタビュー。一番変わったことを聞くと、「部屋が広くなった!」。下積みが長かっただけに、本当にうれしそう。「上京したばかりのときは1Kだったのが、3LDKになりました。旅から旅で、東京にいるのは数日間ですが、たまに帰るとホッとします。石垣島で買ったシャコ貝のランプを灯して、お香を焚きながら、三線(さんしん)を弾くと、疲れが取れて、またやるぞー!って気分になるんです」オジサンにも、その元気を分けてほしい。

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