モト冬樹

モト冬樹もと・ふゆき) タレント、ミュージシャン。1951年5月5日、東京都生まれの55歳。本名は武東裕男。小学校から東京の名門私立暁星に通い、その高校時代、同級生のグッチ裕三と仲良くなり、互いにこの道に。78年にウガンダ・トラ、島田与作とともにコミックバンド「ビジーフォー」を結成、人気に。84年に解散後、グッチとともにものまねブームに乗って、コロッケ、清水アキラ、栗田貫一らと共に「ものまね四天王」と称される。モトはさだまさしや長渕剛のまねを得意とした。
 父親が産婦人科医の家庭に育つが、実兄の歌手でタレントのエド山口とともに、家業を継ぐことはなかった。
 趣味はゴルフ。「百十の王って言われてるの。(スコアが)110を切れない。でも、ある日突然、うまくなれるって思ってやってるんだ」

モト冬樹
【自称“芸能界一の人見知り”】
 「ラクに楽しく、無理しない」。これをモットーに、30年以上を芸能界で過ごしてきた。 「自分では“芸能界一の人見知り”って思ってるんだよ。元々はバンドマンで音楽やってるうちに『ぎんざNOW!』で受けてコミックバンドになっちゃった。オレじゃないなって部分にもいつの間にか慣れちゃった。でも、これだけやってこれたっていうのは、向いてないようで向いてたってことなんだろうね」
そして、笑いつつ、頭に手をあててやろうとしているのは「モト・ヅラッガー」である。

公開中の初主演映画「ヅラ刑事」(河崎実監督)で、犯人を自身のカツラを投げ飛ばして逮捕するヅラ刑事・源田初男を好演している。ウルトラセブンの必殺技「アイスラッガー」にヒントを得ているのは言うまでもない。「いかレスラー」「日本以外全部沈没」などの奇作で知られる河崎監督のメガホンだけに、こっけいなことを真剣にやるほど増幅するバカバカしいおかしさが満載だ。

「監督はオタクっぽいんだけど、アニメと特撮と若大将が大好きな少年みたいな人。ヅラを飛ばしてやっつける刑事なんて、コンセプトがはっきりしてるじゃん。迷いがないから、こっちも河崎マジックにはまっちゃった感じだね」出演依頼を受けたときから、「オレのところに来るべくして来た企画。こんなくだらないのやるヤツいないだろ」と本人もノリノリで演じたのは、本編で確認いただきたい。で、モトさんご自身のヅラ経験は?

【戸籍まっしろ、お先真っ暗】

「いや、ないよ。蒸し暑いのは嫌いだからね」−と天然で勝負だ。「オレは主役の横で光る、がんばるっていう役回りだと思ってきたけど、自分がその立場に立つとはね。だからって気負いはなかったね。ウガンダ・トラとか、イジリー岡田とか気心の知れた共演者も多かったから」さて、芸能界では幅広い人脈を持つことで知られるが、未だに独身…。「そうだよ、戸籍まっしろ、お先真っ暗だな」でも、モテるはず…。「女を見る目がありすぎるのかな。正直、ここまで来てて、妥協したくないっていうのはあるんだよ」結婚願望はある、と?
「うん、よく女房や女の悪口言うヤツいるじゃない。なら、別れりゃいいじゃないの。結婚ってお互いのためのもんだからさ。オレの場合は、やっぱり理想を低くしてまでは…っていうのは−ある」「結婚できない男」でもないでしょ。

「おお、あのドラマ見てたよ。阿部寛クンいい芝居してたな。でも、オレはあの男みたいに偏屈じゃないよ。この女と一緒になるより、ひとりがいい、その波が合ってるっていうことかな…」こう淡々と語るのは、「何事も無理しない」というモットーとともに、「6−7くらいできるのを3くらいに見せていればラクに楽しく生きていける」という人生哲学そのものにも重なって見えてくる。


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